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​ご挨拶

 この半世紀の間、日本では平均寿命の20年延長という驚異的な寿命革命を達成しましたが、一方で新たな多くの問題が発生しているのはご存知の通りです。なかでも医療分野では「どれだけ生きるか」のみでなく「どのように生きるか」に目が向けられ、自分らしい生活が送れているか、人生を幸福に感じているかを尺度としたQuality of life (QOL)がテーマとして取り上げられています。高齢化が進む現代社会において、私は、いかに健康で、若々しく、充実した人生を送れるように、身体的、精神的に抗老化をコンセプトした施策を創り提供したいと考えてきました。私がこれまで会社員として所属していた美容と健康産業において、これまで、予防医学的な観点から、私は化粧品の持っている、積極性を上げ、安心感を与える、いわゆる「はげみ」や「いやし」の効果について研究を進めてきました。近年、注目を浴びている、食品の機能性研究も行ってきました。慶應義塾大学医学部では、アルツハイマー病の根治薬の研究開発を目指す先生方とお仕事をご一緒させていただきました。

 

 平均寿命が延びた現在においても、人の一生を考えると精力的に社会と向き合った仕事が行える時間は決して長くはありません。限られた時間の中でいかに有益な成果を残せるか、社会のニーズに対して真摯に向き合い知識の収集と技術の積み重ねを行う必要があります。(現在では情報共有化システムが進み莫大な科学技術情報を得ることが出来るようになりました。また産官学連携の環境も以前より整い、企業においても多分野にわたる専門的で先進的な知識や技術を継続的に導入することが可能となりました。)都政においても世の中に、特に東京に存在する有益な科学技術に対し積極的に目を向け、新たな技術を取り入れた統合科学的な視点で社会を活性化させ、新しい価値やサービスを生み出し社会に還元することが責務だと考えます。高齢化社会がかかえる課題をはじめ、東京都のかかえる多くの課題に対して、多くの都民が活躍できる環境の整理を、そして東京が日本のお手本となり、世界標準都市になるよう、解決策を率先して創り上げていきます。


一部学術誌より引用:著者 鳥居 宏右(著者本人), 高齢化社会における自社研究開発の留意点, 2013, Cosmetic stage,Vol. 7(4), pp. 1-7,